一夜明けて。まだショックから立ち直れてはおりませんが、ホロの6巻は読み終わりました。当然の如くにw ラストは真面目に綺麗に騙されました。驚いた事驚いた事!!
でも尻尾を触らせてくださいと聞いたとき『こいつ、確かに見込みがある……! 弟子に欲しいというのも頷ける!』とか思ったのは私だけじゃないはずだww(バカ)
さて。では本日は最終回、印刷所決定のお話~。
ただ先に言っておきます。この情報はかなり恣意的な意見に基づいております。絶対に正しいと言うつもりなど毛頭ありませんし、間違った情報もある可能性は多分にあります!! それを踏まえて参考程度にお読み下さい。
ちなみに安くて遅くて良い印刷所を他に私以上に知ってる方、いらっしゃいましたらぜひ私に情報を下さい、毎度毎度印刷費で頭抱えてるんでwww
5、値段も決めたし印刷部数も決めたよ、参加イベントも決定っ!
ではいよいよ印刷に向けて正真正銘最後の工程です。
とは言え、もう身構える必要はありません。後はただ一つ。即ち「印刷所をどこにするのか」という現実。
私の知り合いの文士さんはポプルスが一番という意見を言っています。正直私も、一番最初に印刷をするならば、ポプルスが一番楽だとは間違いなく思います。
が……一番素晴らしい印刷所かというと……私の答えは残念ながらNOです。
まずここでポプルス印刷の良い所を列挙します。
■ ポプルス印刷の利点
その一、ワードでの入稿がOK
(小説対応している印刷所はあまり多くない上に、ワード入稿禁止の印刷所は正直かなり多いです)※しかし最近、ワード入稿可能な印刷所が増えつつあります。
その二、ド初心者向けに物凄く親身になって説明をしてくれる
(そんな事も知らないのか、というようなズレた質問にも親切にしてくれます。しかも、ある程度の原稿のミスは、全部修正してくれます。追加料金は取られますがw)
その三、ある程度の印刷レベルがあります
(印刷所の中でもクオリティに差があるわけで。ポプルスは大手だけあって最低ラインレベルを下回る印刷は、あまりありません)
なので、正直私も一番最初に関してはポプルスをお薦めします。東方七星剣を始め、初期の頃は私もポプルス印刷に物凄くお世話になってきましたし。
が。現在私はメインの印刷所はポプルスではありません。それは何故か!?
■ポプルス印刷の欠点
その一、高い!
(意外に思われるかもしれませんが、ポプルスは同業他社と比較し基本料金が高いんです! またポプルスにある割引は『リンク割引』の7%のみ。印刷所によっては早期入稿による20%割引やメンバーズ会員割引、送料無料サービスなどもあります。残念ですがポプルスは他社の15%は高いです)
※最近料金改定が行われ、他社との価格差は大幅に縮まりました! ただし割引制度は旧来通りです。
その二、〆切が早すぎだよ!
(これまた意外に思われるかもしれませんが、ポプルスは同業他社に比べて原稿の〆切が早いんです。感覚的に1週間は間違いなく早い。原稿をギリギリまで推敲したいと思うのが作家の常な中、1週間はでかいですよ!)
その三、印刷レベル確かに最低ラインだけは突破してるけど……
残念ながらクオリティ的には中の下程度のレベルでしかありません。細かなモノクロ絵を表示させる時に、薄い線が潰れたり擦れたりします。また、印刷上での落丁・乱丁なども出やすいです。酷い場合はページ番号が吹っ飛んでたりするような落丁もあったと、コミケ会場にて某サークルさんから聞きました。
(つーか最近私もね……ミスをやられてね……しくしくしく)
以上の理由から私は合同誌第二弾東方十本刀からポプルスメインをやめ、大量印刷の合同誌は『関西美術印刷』(美術の教科書や美術館のパンフレット製作などで有名。国内印刷業の最大手)そして自分の個人誌も最近『サンライズ印刷』へとシフトしました。
さあ、ここで『そんな欠点多いならなんでポプルスで小説本作る人が多いのん?』という疑問が当然出てくると思います。理由はただ一つ。
他に小説同人誌作れる印刷所を、みんな知らないから!!
実は小説同人誌を作ってくれる印刷所は沢山あるんです。でもポプルスほど営業などに力を入れてない(小説同人誌は作るのに手間はかかるわ、紙代も高いわ、そのくせ大口のお客さんは全然来ないわで、倦厭されてるらしいのです)からポプルスしか知らないという状況が生まれたのでした。以下は小説対応の印刷所です。
■小説同人誌に対応している印刷所一覧
・あかつき印刷 ・栄光 ・大友出版印刷 ・金沢印刷
・木内印刷 ・りえい社 ・Comflex ・コーシン出版
・サンライズ ・しまや出版 ・スズトウシャドウ印刷
・大陽出版 ・トム出版 ・新潟印刷 ・ねこのしっぽ
・PICO ・プリントナカ ・プリンプリント ・HOPE21
・マンガ王国 ・みかんの樹 ・緑陽社 ・ユリクリエイト
・大友出版印刷 ・オレンジ工房ドットコム ・コミックモール
・san24 ・ポプルス印刷
私が知ってるだけでもこんだけあるんですねえ、実は(笑)とはいえ、この中には評判の悪い所、何気にポプルスよりも印刷レベルが低いところ、値段の高い所などなどあるので注意が必要です。
また前述の通りワード入稿不可の所も多いのでかなり条件は厳しめです。
■ 上記でワード入稿が可能な印刷所
・ 金沢印刷
(結構お勧め。悪い噂などもあまり聞きません。印刷レベルも高いと聞きます。ただ値段設定が昔のポプルスと大差無い気がするなぁ……)
・ Comflex
(結構安いです。〆切も遅めです。印刷レベルもポプルスより若干上です。……が! 数年前のコミケなどで〆切前に提出したにも関わらず、原稿の大量落としをやらかした前科があるので、その手の危険がある事は知っておきましょう)
・ サンライズ
(総合力で見て私が個人誌のメイン印刷所に選んだのがサンライズさん。印刷レベルの高さと割引の充実、メンバーズカードなどのサービスに加え、最大の決め手になったのは『楽天経由でクレジット決済が出来る』事です。これ、うまくやれば10%近くポイント還元でさらに印刷費を落とせるという利点もあります)
・ 新潟印刷
(小さめの印刷会社さん。150Pオーバー本に対応するにはちょっと厳しそうな感じがしましたので外しました。ただ興味のある人は聞いてみてもいいかも。安いですし)
・ PICO
(PICOは高い! ポプルスより高いんじゃないのかな!?)
・ プリントナカ
(高めな上に小さい印刷所で大ページに対応できない可能性が高く、その上で小説に力を入れてる所でもないようです。あまりお薦めできないです)
・ HOPE21
(カバーなしで安く作りたいという場合、実はここは結構な穴場だったりします。小説専用のコーナーを作ってる辺り、小説の力の入れようも実は結構強いので。カバーつきだと金額がどうなるか、印刷レベルなどは良く分かりませんが)
※マリサワールドでHOPE21を最近使ってみました。入稿はちょい面倒ですが、印刷レベルもそれなりで、かつ〆切がとても遅く駆け込みには凄くお薦めです。
料金は高めですが、早割がかけられれば安くなりますよ(汗)
・ マンガ王国
(ごめんなさい、詳しくは知りません)
・ 緑陽社
(あー……印刷レベル、金額、納期、何れも残念ながらあまり良い評判を聞きません。利点は印刷費の後払いが聞くという事でしょうか)
・ ユリクリエイト
(ポプルスより高いです。割引活用すればなんとかなるかもしれませんが……頑張って調べようという気にはなりませんでした)
番外:関西美術印刷
(担当のOさん、いつも迷惑かけてすいません、マジすいません、はぅあぅあぅあぅ)
関美はさておき(苦笑)こうやって絞ると減ってしまいますよね。
別に私はサンライズの回し者じゃないので、サンライズを特段に進めようとは思いません(電話対応があんまり宜しく無いですしー)また、ワード入稿に拘らず、PDFでの入稿や、DTPソフトを使っての入稿を出来るなら、一番最初に挙げた中でさらに良い印刷所はもっとあるんじゃないかと思います。
ポプルス印刷が小説同人誌を作るうえで最高の印刷所! という訳ではありません。この事を知ってもらえれば幸いです。さて。ではここで私がメインに使うことにしたサンライズ印刷株式会社の利点と欠点を。
■ サンライズ印刷の利点
・ ポプルスより断然安い
(通常の金額だけで見ても安いのみならず、早期2割割引、メンバーズ割引や、クレジット決済による楽天カード、ポンカン、特定日ポイント還元、ポイントサイトなどで片っ端から割引をかけると、信じられないくらいに安くなります。これは凄い)
※カード決済可能だから後払いや分割が効くというのも強みです♪
・印刷レベルが段違い
(夏の日文庫、初版本と2版本を見比べると挿絵の出力レベル差は一目瞭然。これ見るだけで、サンライズに変えてよかったと思いました。ポプルスでは掠れて潰れてしまっていた線が、サンライズでは全部出ています)
・ コミケ前などの〆切に余裕が利く
(ポプルスよりも遅いよ! 10日くらい遅いよ!! 感激!)
※ただーし! 遅くすればするほど割引金額は減って行きます。さらに、一定時期を過ぎると基本料金よりも割高になります。遅くできる分、自分の自制心を保っていないと、ドンドン高くなってしまいますので気をつけてっ。
■ サンライズ印刷の欠点
・原稿データをプリンターで印刷してFAXで出力して流さないといけない
(ミスを無くすためなのだそうですが……これがめんどくさい! 普通に100枚単位でFAXするのはめんどいし、電話代もかかります。ただ、東京在住の方なら原稿印刷したのを直接店舗に持ち込めばFAXは不要です)
・ 電話対応が今一
(んー。正直……ちょっと思う所が多いです。電話で話をしていて何度も「……お客に対する礼儀をもう少しわきまえて欲しいなぁ」と思ったので。ポプルスのお姉様の萌えっぷりを見習え、とまでは言いませんがw)
・ メンバーズカードが有料
(入会金が5250円とちょい高いです。まあ、カードがあれば5%~10%割引が入るので、10万以上一回の印刷費にかかる人は、それだけで元が取れるんですけどー)
などですね。色々と調べてみてご自分にあった印刷所を見つけてみてください。なお
「うわーん……わ、分からないよぉ……ぐっすん、しくしく……」
というぽんこつさんな方は相談くらいなら引き受けますw
<以下余談>
ここで幾人の方は思ったのではなかろうかと。即ち
「はね~~さんって……お金の計算できない訳じゃないのね……。というか、こんだけ真面目に考えてるのにあんな無茶な金額設定してるの何で?」
こんな事を思った方。私はバカだからです……じゃなくて(笑)
えーとですね。私のやり方は、極論してしまうと「最悪総印刷費の5%~10%位の赤字までなら許容範囲と思おう。代わりに仮に完売した時の利益分も印刷費の20%程度にして、使えるものを最大限使い、面白く読みやすい本を1円でも安く売れるように!」という考え方です。
最初からその際の最低限度許容赤字ラインを考えて、どの位なら最低売れるかを見ながら印刷部数を決めてますので、部数決定はかなり悩んでやってるのですよ、みー。
計画立ててやれば、実は結構頑張れるという事でした。
※ 七星剣と夏の日の初版は例外ですw あ、それと今回のマリサワもww
まあ、こーんな偉そうな事を言っておきながら、東方双剣舞では
「はわわわわ! 送料と追加でかかったタペストリー代だけで25万以上計算間違えてたー!? やばいお金足りないよ、ど……どうしよ……」とかやってましたし(ぉ)
直近ではマリサワでも
「調子に乗って書いたら186Pって……うぁ。カラーページもカバーもある186Pの本を500円で売るのは狂ってるよなぁ……ええい、でも行ったれー! 黒字は無理でも0なら何とかなるさ! ……多分」
なんて事やってますし(汗)うわーん! バカってゆーなー! ← ⑨
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