どうにか三日坊主の日記から脱却すべく頑張る、はね~~です。今日は、私の辿った同人誌製作秘話&作成に関わるお話などを記してみようかと思ったりー。
これを読んで、多くの人が小説同人誌を作るようになってくれたら嬉しいなぁ……などと思いつつ。現実を知って辞める人の方が多かったら嫌だなぁ(汗)
1、小説同人誌を作ろうと思うにあたって
えーとー、のっけからはっきり言いますが、同人誌を作るには
「溢れんばかりの情熱・原作とキャラへの愛・気合」が必須条件です。
後はまあ小説系の場合は「赤字になっても頑張るよ!」という覚悟かな(苦笑)
売れる同人誌を作る為に今人気のあの原作をプレイしてみよう(見てみよう)とか、金儲けを考えて小説同人誌を作ろうとか思ってる方……お帰りはあちらです。
この作品が(=キャラが)好きで好きでしょうがない。
そんな思いがある上で『自分の書いたものを誰かに見てもらいたい、本にしたい!』
そういう強い気持ちがなけりゃ、同人誌を作る意味なんてありません。目的が引っくり返ってるようじゃ全くお話にならないので。
流石に『同人は赤字である事が美しい!』という精神は幾らなんでもマゾ過ぎなんで私も嫌ですが、金や人気取りの為に好きでも無い作品の二次創作をやるなんて論外です。
(後述しますが、小説同人で荒稼ぎは論外を通り越して不可能です)
2、作品は書き上げた。さあ次には何をするの?
ほとんどの人は1は無条件で通過できる(と信じたい……)と思いますので、とりあえずさらっと流しまして。本作り二度目以降の人の場合はこの次に
・ 参加するイベントを考える
・ 何ページ位の本にするのか、印刷部数は何部にするのか、〆切は何日なのか
・ 印刷所の選定
とまあ、この辺りの作業が入ってくるのですが。
これから初めて本を作ろう! という人の場合、こういうのは本文が全部終わって編集作業も終わった時点で悩みましょう。さもなくばイベントに申し込んだけど全然完成せず、最悪当日自分のスペースに『落ちました』札を出す羽目になります(汗)
なお本作り7度目にも関わらずつい最近100P予定の本が完成したら何故か186Pになった⑨もいます。
あ。それと……初参加で合同誌の主催とかゆー無茶な真似は『絶対』やめましょう。どっかのバカは上手く行ったから良いですが、はっきり言って危険極まりません。
下手をすると編集作業が終わらず参加者全員に迷惑をかけた挙句に本が出ないなどという恐ろしい事にもなりかねないです。……うあああ、想像するだけで恐ろしい(汗)
おっほん。閑話休題。
えーと。まあとりあえず、色々と悩んだり考えたり悶えたり(ん?w)しつつ、頑張って作品を仕上げ、愛情たっぷり、気合たっぷりの文章は出来上がったとしましょう。
ここまでは皆さん辿り着くと思います。
さあ次はどうすれば良いのか。
このメモ帳で作ったデータを印刷所に持っていけば勝手に印刷所さんの方で本にしてくれる……って、そんなわきゃないですね(汗)
書き上げた原稿は、印刷所に持ち込む前に決められたルールの下、版下という物を作らなければいけません。多くの人はこれで躓きます。私も躓きました。
で。小説本の版下を作るためには基本色々なソフトがあります。……が。悪い事は言いません。最初の内は素直にワードを使いましょう(汗)
ワードが万能という訳ではありませんが、ワードを真っ先に推奨される理由は一体何故なのか?
実は小説本を作るためのソフトはワードに限らず、探してみると、色々とあるにはあるんです。一応は。その中でも特に有名なのがインデザイン。以下軽く説明です。
・ADOBE In design
(アドビ社製、編集プロ御用達のソフト。挿絵の画像を抜き出して貼り付けたり、細かなタグをつけたり、表を貼り込んだり、はっきり言ってなんでもできます)
これを見て
「なんだ、このソフトさえ買えば俺も明日から同人作家じゃん!」
と思った方。甘い。甘すぎです、どの位甘いって、たいやき頬張ってにこにこなあゆの顔を想像してる時や、マリチルのプロット考えてる時の私の頭より甘い。
インデザインには致命的とも言える二つの大きな欠点があります。
欠点その一、値段が高すぎる
お値段にして何と9万円。後述の印刷費の所でも書きますが、ただでさえ原価の高い小説本、これ以上お金なんか使ってられません。
私だって双剣舞の時に印刷所から『ワード原稿は直す苦労が多いからインデザイン使ってください』って言われなきゃこんなもん絶対に……ぶちぶち……(ぉ)
欠点その二、操作方法が難解
プロ専用なだけあってか、使い方が死ぬほど難しいんですよぉ!(泣)
結局ほとんどの機能を無視してごく限られた用途だけを使いましたが……下手くその初心者がやると、ワードの十倍以上時間がかかります……つか、かかりました(滝泣)
そんな訳で悪い事は言いません。最初の2年くらいはワードでやりましょう。つーか私は今後インデザイン使うつもり無いし! 難しすぎて!(ぉ)
という事でワードの使い方な訳ですが、ワードで文章を作るに当たって、重要なのはページ設定機能です。
さて。七星剣を立ち上げるまでワードの使い方も碌に分からなかった私が(マテ)
「⑨でも分かる位に、ここまで詳しく書かれてる説明があれば楽だったのに!」的な書き方で、小説本をワードで編集する為の方法を記載します。もう知ってるよ、という方は
「ええぇ!? はね~~ってこんな事さえ知らずに、合同誌企画ぶち上げたの!?」
と笑ってやってください(何この自虐ネタ)
■ 同人小説は基本縦書き
ウェブは横書きが当然ですが、本にする場合に横書きはご法度です。
まあカバー裏などは私は『番外』的な意味合いから横書きにしてますが、本文を横書きにしたら大顰蹙を買います。つーか横書きの小説本なんて見たことありませんし(汗)
そんな訳で、素直に縦書きで作成しましょう。
『でもワードって横書きしか出来ないんじゃ?』と思った方。うん、私も最初は実はそう思っていました(笑)でも横書きを縦書きにするのは簡単です。
・まずファイルタブ→ページ設定 をクリック
・文字方向を横書きから縦書きに変更
はい。この位は多分誰でも出来るでしょう。私もすぐ出来ました。問題なのはここから。
■文字数と行数を決めよう
所謂ワードの既存文字数と行数をそのまんま採用すると文字が小さすぎて読み辛いので、私の場合は色々な市販書籍を参考にして、夏の日文庫版の場合は
<文字サイズ9ポイント 行数18行、文字数42文字>
これで行こうと決めたのですが。
「文字数と行数を指定する~。えーと、行数18、文字42っと。で、フォントサイズ9~。はいできあがりっ……はぅあ! スキマだらけだよ、紫んの仕業か!?」
何も知らずに指定すると、とんでもないレイアウトになった事でしょう。
ここの時点で「うわーん! スキマが埋まらないよう……ぐっすん、しくしく……」と、何十時間も泣きながらワードを操作していた私でしたが(マジ)この原因は何か。
ページ設定の『用紙サイズ』というタグをクリックしましょう。すると
用紙サイズA4 210mm、297mmとなってるはずです。原因はこれ。
文庫サイズは幅105mmの長さ148mmなので、これに合わせましょう。すると、あれほど見苦しかったスキマが綺麗さっぱりさようなら!
橙と藍さまを思う存分これでもふれるようになりま(弾幕結界)
が、ここで問題がまた一つ。スキマは無くなったけど、行数と文字数が足りません。
「あ。あれ? 行数が15行くらいしか無いし、文字数も38文字位しか入らない……う、うわーん……」
とまたしても、ひよりんばりに、ぽんこつ丸出しな泣き声と共に私は数十時間費やした訳ですが皆さんはそんな事をする必要はありませんっ。
理由はなぜかと言いますと、四隅の縁を見て頂けたら分かると思いますが大量の真っ白な余白がある訳です。この余白を少なくする事で、ページ設定の指定できる行数、文字数を増やす事が出来ます。
ページ設定の上にある余白タブをクリックすると、上下左右のmm数が出ると思うので、これをとりあえず、全部15mmにしてしまいましょう。すると、指定行数や文字数が増えてます。これで18行42文字が達成だね!! るんらら~♪
※余白は1mm単位で動かせますので、18行42文字が最適と言うわけではありません。最近私は19行43文字に変更したり色々と変えてみたりもしました。皆さんも自分にあったレイアウトを見つけてみて下さい。ただし商業本そのまんまのレイアウトにするのは賛成しかねます。何故かは後述しますー。
しかししかし、ぽんこつ文士の受難はまだまだ続きます。ページの通し番号(ノンブル)が無い。
これに関しては挿入→ページ番号とクリックし、番号設定が出来るのを確認したので1時間くらいで無事に突破できたのですが……(一般書籍と同様にするならば、外側配置を選びましょう)章タイトルを入れる為のフッターの方法で超難航。
ヘッターとフッターという言葉をご存知でしょうか? はい、知らない人挙手~。当然私も知りませんでしたっ(堂々と言うな!)
ヘッターとは上の余白に文字を入れる機能。フッターは下の余白に文字を入れる機能です。が、これが難しいんですねぇ。
とりあえず、表示→ヘッターとフッターをクリックしましょう。何か変なものが出てきましたね。ここで臆してはいけません。ましてや「にゃうん……」などと涙目になるなど以ての外です。
上の方に章タイトルなどを入れたいならヘッター、下のほうに章タイトルなどを入れたいならフッターにカーソルを合わせ、そこにとりあえず。文字を入れます。そしてボックスを閉じると……薄い文字で上や下にタイトルが表示されたと思います。ただし……全てのページに(汗)
大丈夫、落ち着きましょう。泣いてはいけません。「うぐぅ!」って言ってもいけません。
もう一度ヘッター・フッタータブを開き、ボックスの中に本の見開きのようなマークがあるのでそれをクリックしましょう。
すると「セクションの開始位置」というのがあります。これで「奇数ページから開始」や「偶数ページから開始」と選ぶことが出来ます。
さらに奇数/偶数ページ別指定 というダイアログボックスにチェックを入れることで、これでどちらか片側にのみヘッター(フッター)を配置する事ができるようになりました、やった、やったよっ!!
しかし、ヘッターやフッターの文字がちょっとばっかし原稿に近すぎという事もあるでしょう。その際は、慌てず騒がずファイル→ページ設定で余白タブをクリックすると
「ヘッター、フッター」という項目がありますね。そこでmm数をいじると、ちょこちょこ配置場所が上下します。
後は5回くらいプレビュー画面を適当に見ながら、よさげな位置を確保しましょうっ。これで、後は誤字脱字をかんばって潰し、ルビなどをちょいちょいっと弄れば版下の出来上がりっ。
ちなみに挿絵を挿入する方法も実はワードにはあるんですが、印刷所がポプルスさんを始め、ある程度小説に慣れてる所なら、挿絵の所は空ページにして「ここに挿絵1挿入」などと書いて、台割を提出すればちゃんとやってくれますのでご安心を。
(印刷所によってはちょい面倒な作業が必要な所もあります)
えー! こんな事も知らないで合同誌なんか始めたの!? あんたバカぁ? と思った方。ごもっともです、はぅあぅ(汗)
次回は『編集作業は終わったよ! 次は何をするの?』という所を説明しますw
<本日のホロ>
3巻読了(早っ)して、4巻と5巻を買ってきました。4巻も明日には確実に読み終わってるでしょうww ここ半年程商業小説で、私が4巻まで到達したのは何と初めてです。
※8割が1巻でぶん投げ確定。残った殆ども2巻でぶん投げでしたからw
なんて言いますかね。本当になんて言いますかね。
「かわいいよ ホロかわいいよ かわいいよ!」(ぉ)
ホロの可愛さを文章で表現するのは無理です、しのごの言わずに読みましょう損はしませんw アニメの方も、DVD出てるようなのでちょっくら借りてこようかなと思ってます。
でも原作レベルのクオリティ期待するのは……多分無理だろうな……(汗)
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