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 一夜明けて。まだショックから立ち直れてはおりませんが、ホロの6巻は読み終わりました。当然の如くにw ラストは真面目に綺麗に騙されました。驚いた事驚いた事!!
 でも尻尾を触らせてくださいと聞いたとき『こいつ、確かに見込みがある……! 弟子に欲しいというのも頷ける!』とか思ったのは私だけじゃないはずだww(バカ)
 さて。では本日は最終回、印刷所決定のお話~。

 ただ先に言っておきます。この情報はかなり恣意的な意見に基づいております。絶対に正しいと言うつもりなど毛頭ありませんし、間違った情報もある可能性は多分にあります!! それを踏まえて参考程度にお読み下さい。
 ちなみに安くて遅くて良い印刷所を他に私以上に知ってる方、いらっしゃいましたらぜひ私に情報を下さい、毎度毎度印刷費で頭抱えてるんでwww

5、値段も決めたし印刷部数も決めたよ、参加イベントも決定っ!

 ではいよいよ印刷に向けて正真正銘最後の工程です。
 とは言え、もう身構える必要はありません。後はただ一つ。即ち「印刷所をどこにするのか」という現実。
 私の知り合いの文士さんはポプルスが一番という意見を言っています。正直私も、一番最初に印刷をするならば、ポプルスが一番楽だとは間違いなく思います。
 が……一番素晴らしい印刷所かというと……私の答えは残念ながらNOです。
 まずここでポプルス印刷の良い所を列挙します。

■ ポプルス印刷の利点
その一、ワードでの入稿がOK
(小説対応している印刷所はあまり多くない上に、ワード入稿禁止の印刷所は正直かなり多いです)※しかし最近、ワード入稿可能な印刷所が増えつつあります。

その二、ド初心者向けに物凄く親身になって説明をしてくれる
(そんな事も知らないのか、というようなズレた質問にも親切にしてくれます。しかも、ある程度の原稿のミスは、全部修正してくれます。追加料金は取られますがw)

その三、ある程度の印刷レベルがあります
(印刷所の中でもクオリティに差があるわけで。ポプルスは大手だけあって最低ラインレベルを下回る印刷は、あまりありません)

 なので、正直私も一番最初に関してはポプルスをお薦めします。東方七星剣を始め、初期の頃は私もポプルス印刷に物凄くお世話になってきましたし。
 が。現在私はメインの印刷所はポプルスではありません。それは何故か!?

■ポプルス印刷の欠点
その一、高い!
(意外に思われるかもしれませんが、ポプルスは同業他社と比較し基本料金が高いんです! またポプルスにある割引は『リンク割引』の7%のみ。印刷所によっては早期入稿による20%割引やメンバーズ会員割引、送料無料サービスなどもあります。残念ですがポプルスは他社の15%は高いです)
最近料金改定が行われ、他社との価格差は大幅に縮まりました! ただし割引制度は旧来通りです。

その二、〆切が早すぎだよ!
(これまた意外に思われるかもしれませんが、ポプルスは同業他社に比べて原稿の〆切が早いんです。感覚的に1週間は間違いなく早い。原稿をギリギリまで推敲したいと思うのが作家の常な中、1週間はでかいですよ!)

その三、印刷レベル確かに最低ラインだけは突破してるけど……
 残念ながらクオリティ的には中の下程度のレベルでしかありません。細かなモノクロ絵を表示させる時に、薄い線が潰れたり擦れたりします。また、印刷上での落丁・乱丁なども出やすいです。酷い場合はページ番号が吹っ飛んでたりするような落丁もあったと、コミケ会場にて某サークルさんから聞きました。
(つーか最近私もね……ミスをやられてね……しくしくしく)

 以上の理由から私は合同誌第二弾東方十本刀からポプルスメインをやめ、大量印刷の合同誌は『関西美術印刷』(美術の教科書や美術館のパンフレット製作などで有名。国内印刷業の最大手)そして自分の個人誌も最近『サンライズ印刷』へとシフトしました。
 さあ、ここで『そんな欠点多いならなんでポプルスで小説本作る人が多いのん?』という疑問が当然出てくると思います。理由はただ一つ。
 他に小説同人誌作れる印刷所を、みんな知らないから!!
 実は小説同人誌を作ってくれる印刷所は沢山あるんです。でもポプルスほど営業などに力を入れてない(小説同人誌は作るのに手間はかかるわ、紙代も高いわ、そのくせ大口のお客さんは全然来ないわで、倦厭されてるらしいのです)からポプルスしか知らないという状況が生まれたのでした。以下は小説対応の印刷所です。

■小説同人誌に対応している印刷所一覧

・あかつき印刷 ・栄光 ・大友出版印刷 ・金沢印刷
・木内印刷 ・りえい社 ・Comflex   ・コーシン出版
・サンライズ ・しまや出版 ・スズトウシャドウ印刷
・大陽出版 ・トム出版 ・新潟印刷   ・ねこのしっぽ
・PICO  ・プリントナカ ・プリンプリント ・HOPE21
・マンガ王国 ・みかんの樹 ・緑陽社 ・ユリクリエイト
・大友出版印刷 ・オレンジ工房ドットコム ・コミックモール
・san24  ・ポプルス印刷

 私が知ってるだけでもこんだけあるんですねえ、実は(笑)とはいえ、この中には評判の悪い所、何気にポプルスよりも印刷レベルが低いところ、値段の高い所などなどあるので注意が必要です。
 また前述の通りワード入稿不可の所も多いのでかなり条件は厳しめです。

■ 上記でワード入稿が可能な印刷所
・ 金沢印刷
(結構お勧め。悪い噂などもあまり聞きません。印刷レベルも高いと聞きます。ただ値段設定が昔のポプルスと大差無い気がするなぁ……)
・ Comflex
(結構安いです。〆切も遅めです。印刷レベルもポプルスより若干上です。……が! 数年前のコミケなどで〆切前に提出したにも関わらず、原稿の大量落としをやらかした前科があるので、その手の危険がある事は知っておきましょう)
・ サンライズ
(総合力で見て私が個人誌のメイン印刷所に選んだのがサンライズさん。印刷レベルの高さと割引の充実、メンバーズカードなどのサービスに加え、最大の決め手になったのは『楽天経由でクレジット決済が出来る』事です。これ、うまくやれば10%近くポイント還元でさらに印刷費を落とせるという利点もあります)
・ 新潟印刷
(小さめの印刷会社さん。150Pオーバー本に対応するにはちょっと厳しそうな感じがしましたので外しました。ただ興味のある人は聞いてみてもいいかも。安いですし)
・ PICO
(PICOは高い! ポプルスより高いんじゃないのかな!?)
・ プリントナカ
(高めな上に小さい印刷所で大ページに対応できない可能性が高く、その上で小説に力を入れてる所でもないようです。あまりお薦めできないです)
・ HOPE21
(カバーなしで安く作りたいという場合、実はここは結構な穴場だったりします。小説専用のコーナーを作ってる辺り、小説の力の入れようも実は結構強いので。カバーつきだと金額がどうなるか、印刷レベルなどは良く分かりませんが)

※マリサワールドでHOPE21を最近使ってみました。入稿はちょい面倒ですが、印刷レベルもそれなりで、かつ〆切がとても遅く駆け込みには凄くお薦めです。
 料金は高めですが、早割がかけられれば安くなりますよ(汗)

・ マンガ王国
(ごめんなさい、詳しくは知りません)
・ 緑陽社
(あー……印刷レベル、金額、納期、何れも残念ながらあまり良い評判を聞きません。利点は印刷費の後払いが聞くという事でしょうか)
・ ユリクリエイト
(ポプルスより高いです。割引活用すればなんとかなるかもしれませんが……頑張って調べようという気にはなりませんでした)

番外:関西美術印刷
(担当のOさん、いつも迷惑かけてすいません、マジすいません、はぅあぅあぅあぅ)

 関美はさておき(苦笑)こうやって絞ると減ってしまいますよね。
 別に私はサンライズの回し者じゃないので、サンライズを特段に進めようとは思いません(電話対応があんまり宜しく無いですしー)また、ワード入稿に拘らず、PDFでの入稿や、DTPソフトを使っての入稿を出来るなら、一番最初に挙げた中でさらに良い印刷所はもっとあるんじゃないかと思います。
 ポプルス印刷が小説同人誌を作るうえで最高の印刷所! という訳ではありません。この事を知ってもらえれば幸いです。さて。ではここで私がメインに使うことにしたサンライズ印刷株式会社の利点と欠点を。

■ サンライズ印刷の利点
・ ポプルスより断然安い
(通常の金額だけで見ても安いのみならず、早期2割割引、メンバーズ割引や、クレジット決済による楽天カード、ポンカン、特定日ポイント還元、ポイントサイトなどで片っ端から割引をかけると、信じられないくらいに安くなります。これは凄い)
※カード決済可能だから後払いや分割が効くというのも強みです♪

・印刷レベルが段違い
(夏の日文庫、初版本と2版本を見比べると挿絵の出力レベル差は一目瞭然。これ見るだけで、サンライズに変えてよかったと思いました。ポプルスでは掠れて潰れてしまっていた線が、サンライズでは全部出ています)

・ コミケ前などの〆切に余裕が利く
(ポプルスよりも遅いよ! 10日くらい遅いよ!! 感激!)
※ただーし! 遅くすればするほど割引金額は減って行きます。さらに、一定時期を過ぎると基本料金よりも割高になります。遅くできる分、自分の自制心を保っていないと、ドンドン高くなってしまいますので気をつけてっ。

■ サンライズ印刷の欠点
・原稿データをプリンターで印刷してFAXで出力して流さないといけない
(ミスを無くすためなのだそうですが……これがめんどくさい! 普通に100枚単位でFAXするのはめんどいし、電話代もかかります。ただ、東京在住の方なら原稿印刷したのを直接店舗に持ち込めばFAXは不要です)

・ 電話対応が今一
(んー。正直……ちょっと思う所が多いです。電話で話をしていて何度も「……お客に対する礼儀をもう少しわきまえて欲しいなぁ」と思ったので。ポプルスのお姉様の萌えっぷりを見習え、とまでは言いませんがw)

・ メンバーズカードが有料
(入会金が5250円とちょい高いです。まあ、カードがあれば5%~10%割引が入るので、10万以上一回の印刷費にかかる人は、それだけで元が取れるんですけどー)

 などですね。色々と調べてみてご自分にあった印刷所を見つけてみてください。なお
「うわーん……わ、分からないよぉ……ぐっすん、しくしく……」
 というぽんこつさんな方は相談くらいなら引き受けますw 

<以下余談>
 ここで幾人の方は思ったのではなかろうかと。即ち
「はね~~さんって……お金の計算できない訳じゃないのね……。というか、こんだけ真面目に考えてるのにあんな無茶な金額設定してるの何で?」

 こんな事を思った方。私はバカだからです……じゃなくて(笑)
 えーとですね。私のやり方は、極論してしまうと「最悪総印刷費の5%~10%位の赤字までなら許容範囲と思おう。代わりに仮に完売した時の利益分も印刷費の20%程度にして、使えるものを最大限使い、面白く読みやすい本を1円でも安く売れるように!」という考え方です。
 最初からその際の最低限度許容赤字ラインを考えて、どの位なら最低売れるかを見ながら印刷部数を決めてますので、部数決定はかなり悩んでやってるのですよ、みー。
 計画立ててやれば、実は結構頑張れるという事でした。
※ 七星剣と夏の日の初版は例外ですw あ、それと今回のマリサワもww

 まあ、こーんな偉そうな事を言っておきながら、東方双剣舞では
「はわわわわ! 送料と追加でかかったタペストリー代だけで25万以上計算間違えてたー!? やばいお金足りないよ、ど……どうしよ……」とかやってましたし(ぉ)
 直近ではマリサワでも
「調子に乗って書いたら186Pって……うぁ。カラーページもカバーもある186Pの本を500円で売るのは狂ってるよなぁ……ええい、でも行ったれー! 黒字は無理でも0なら何とかなるさ! ……多分」
 なんて事やってますし(汗)うわーん! バカってゆーなー! ← ⑨

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 さてさて。作品は書き上げた。編集作業も終わった。絵師さんも見つかった。
 さあそこで本日のお題~。

4、恋人の絵師さんも見つかったよ!! これでいよいよ本が出るんだね!!

「やあ。良く来たね。まずはこれでも飲んで落ち着いて欲しい。うん。『まだ』なんだ、すまない(´・ω・`)」

 全て終わったように思わせておきつつ、ここからまだあるんです、実は。ここまで意識して話題に出さないようにしてましたが……そう、お金の話。らき☆すたで、こんな台詞があります。

かがみ「あんた一体コミケで幾ら使ってんのよ」
こなた「ん~。そうだね、5万くらいー?」
かがみ「ちょ……おま……! 金銭感覚狂うにも限度ってもんが!」
こなた「そうは言うけどかがみん、世の中には相場ってもんがあってねー。自費出版ってけっこう高いんだよー」
かがみ「そういう問題か!?」

 えーと。そういう問題ですw つまり、頒布価格と印刷部数と印刷所決定のターン。ぶっちゃけまして、自費出版は高いです。洒落になってません。
 漫画だったら20ページ30ページの本を幾らでも見かけますが、小説だと20や30のページ数ではペラペラも良い所。薄すぎてとても小説本とは呼べません。何よりある程度面白い気合の入った作品を書こうと思えば、60や70のページはすぐに行ってしまうのが小説です。

「まあどうせ作るんなら100ページは無いと小説本として薄すぎるもんね。えーと……コミケに参加するんだし、200冊くらいは印刷したいなぁ」
 と、皆さんが考えるのは当然。私も考えました。
 さて。ここで小説本を作る印刷所として尤も有名な『ポプルス印刷』で料金を見てみましょう。

※なおコピー誌は一切考えていません。小説本はコピー誌に致命的に向いてませんので、オフセット以外は考えない方が無難です。

104P 200冊 79,200円

 この数字は純粋に印刷費のみです。送料さえ含んでいません。高っ! と思った方。相場はこんなもんです。つーかこの程度なら『安っ』と思ってしまう自分の感覚がアレですね……(苦笑)
 ただしこれで終わりません。表紙にカバーをかけたい、PP加工(表面をツルツルにする)したい、などという『小説本を作るうえで極当たり前』の希望を適えて、さらに送料を加えると9万円を超えます

 つまり原価が450円。これに加えて、絵を描いて下さった絵師さんへのお礼・イベント参加費などを含めると……まあ原価は500円程度に確実になります。
 じゃあ印刷部数をもうちょい増やす(減らす)とどうなるのか。

104P 100冊 58,700円(単価587円)
104P 300冊 99,600円(単価332円)

 ご覧の通り印刷数は減らせば減らすほど単価はさらに上がります。またページ数が増えれば増えるほど、印刷費は鰻上りに上昇して行きます(汗)印刷部数を増やせば単価は下がりますが、売れなかったらその分丸々不良在庫と化して泣く事になります(ぉ)

※これを見ると一目瞭然ですが、200冊+200冊と分けて印刷するより、纏めて400冊印刷する方が安くなるんですよ、印刷って。
足し算の法則が通用しないんです。だからこそ、一体自分のサークルはどれだけの数が売れるのか、把握する事がとっても小説サークルの場合は重要になってきます。私の場合は未だにさっぱり読めませんけど(笑)


 さて。では一体何部刷れば良いのか。
 いくら単価が安くなるからって「じゃあ今回は500部行くぜ!」とかやっても、売れなきゃダンボールの山が部屋の肥やしとなって涙で枕を濡らすだけですので最初は100~200冊程度で様子を見ましょう。
 一番最初の合同誌で1000部刷ったどこぞのバカみたいな事はマジやめましょうね。もう危険極まりないというか、自殺行為も良い所なので(汗)
 では頒布価格はどうすれば良いのか。先ほどの200冊原価500円だとして。

「原価500円の本だから500円で売れば良いのかな。やった、完売すれば収支0だ!!」

 こういう考え方は、一度でも失敗すると本気で即アウトなのでやめましょう(汗)
 それは何故か? ちょっと考えると思うのですが。原価と売値を同じにすると、残った分だけ丸々赤字に跳ね返ります。確実に全部売切れるなら良いんですが、一度でも多く残ってしまうとそれだけで致命傷。
 そしてもう一つ。刷った分が全てイベントで売れると思うのは大間違い。
 会場で売れなかった分はメロンブックスさん、とらのあなさんに加え東方系ではホワキャンと、主に3箇所が委託での書店販売をする候補になるとは思うのですが、当然置いてすぐに全部売れる訳でもないです。
 何より卸してから売れてお金になるまで、大体1~2ヶ月かかります。原価丁度では、次の本を出す時にお金が足りないという状況に確実に陥ります。

 また、とらのあなは小説本に厳しいので、発注数を削る傾向があります(そのくせ、東方を強化してた時とかは、1000部下さいとかぶっ飛んだ事を言ってくる事も良くあり、時期によって反応がころころ変わるから困るんですけど……)
 ホワキャンも昔はサークルアットホームでとても親しくして頂いたのですが、今はかなり発注を絞って来てますね。小説&東方に一番優しいのはメロンブックスです。
 とはいえ、初参加のサークルさんでは断わられる可能性も高く、受けてくれても発注が30冊~50程度という事も多いらしいです。
 また受けてから3ヶ月経つと、返本される……ようです。

※語尾の歯切れが悪いと思うでしょうが、うちの場合、新刊は頼みに行く前に向こうから事前発注のメールが来る&3ヶ月過ぎても返本された事も皆無なので……。他の小説系サークルと比較してうちは死ぬほど恵まれてるんだろうと思います(ぉ)

 なので、前記の104P  200部とかの本の場合、頒布価格の相場は会場価格が700円で、委託が800~900円くらいかなーとか思いますね。
(書店委託の場合は売値の30%を引かれます。900円で販売すると、手元に入るのは630円にしかなりません)

 ちなみに、ここでとりあえず私の実例を。私が初めて出した個人誌
『夏の日の極めて強引な涼み方』の場合ですが。
 ページ数144ページで印刷部数が500冊でした。

 印刷費が177,565円。つまり単価が354円という事になりますね。

 これに神無月さんへのお礼やイベント参加費などを加えると、単価が大体400円程度になる訳ですが。この時、私が単価を幾らにしたか。
「500冊だし500円~♪ ワンコインワンコイン!」
 などとチルノ丸出しな発想。500冊です。個人誌初参加で500冊。単価500円にすると、400冊売れなきゃチャラになりません。
 漫画でも無茶な数なのに、小説です。ましてや文章は全て、どこぞのへっぽこ文士が書いてます(苦笑)普通に考えたらどー考えても無謀ですね(汗)

 ……まあ、結果的にはイベント+ショップで4ヶ月で完売しましたが(神無月さんの表紙の力です。大感謝~)神無月さんを初め知り合いの皆さんに「ちょ、はね~~さん初個人誌で無茶しすぎwww」とか言われまくったレベルの金額設定&刷り部数です。
 ちょ、上の部数の話とか値段設定とか無視しまくってるじゃないですかと思った人。
 私は儲け主義とは無縁なので……にはは(ぉ)

 例とか言いつつ全っ然例になってないんで……えーと。次は東方七星剣の初版を例に。
 338ページの新書本で印刷部数が1000部。印刷費は643,000円。
 が、これに参加して下さった皆さんの原稿料+記念品のタペストリーなどの金額を加えるだけであら不思議、総金額はざっと780,000円くらいになりました。
 338ページの新書本。これだともう市販で売られてる位のページ数です。
 で、単価780円で金額設定が1000円。
 この金額設定ははっきり言って気が狂ってます(ぉ)小説界隈の相場をぶっちぎって安いというか、市販の新書小説本価格とほとんど変わりません。
 しかもこれだと780冊売らなきゃ0円になりません。夏コミでイベント初参加の文章系サークルが780部。
 普通ならまずありえませんね、大手の漫画でも厳しい数。もうこれははっきり言って『頭悪いなんてレベルを遥かに通り越してる印刷部数』です。
 まして当時、東方小説の合同誌なんて全く存在しないご時世。誰か先人に部数を相談する事もままなりませんでした。何しろ私の後ろには誰も居なかったんで(苦笑)
 でもそんな事など気にしない私(少しは気にしろ)

「赤字は全部最初っから自分が被るのでっ。それにこれだけの素晴らしい本ですし、金額を高くしたくないです! 市販の小説とも正面決戦で戦える文章なんですから、値段で差をつけたくはありません。どこに出しても恥ずかしくない本を、堂々と胸を張って出しましょう!!」

 精神としちゃ格好良いかもしれませんけれど、どう考えても「ぶぁか!」です。
 まあ結果としては、初参加でいきなり壁&会場で1000部全部完売するという、参加者の誰もが予想しない奇跡的なハッピーエンドで終わった訳ですけど……。
 印刷部数を増やしまくってるので単価としては控えめな数字になっていますが、結果的に完売したから良い様なものの、200~300冊程度しか売れずに大赤字で在庫の山に押し潰されるという可能性が遥かに高かったのは言うまでもありません。
 要するに何が言いたいか。


「良い子のみんな! 私の真似だけはしちゃだめだよ!!」(笑)

※それから二年。私がこのような無茶な値段設定に反省したかと言うと。つい半年程前に出した『夏の日の極めて強引な涼み方』の2版本。
 144ページ、200部。
 印刷費99,880円。単価は実に499円以上。で、売値が500円。

「わー凄いですよ神無月さん、一冊売った時の利益が何と60銭です! 平成の世に『銭』を見るとは思わなかったです、わはははは」
「はね~~さんマジ自重www」
 2版本という事で数を刷れない&値段を上げられない事情とはいえ……全っ然反省してないのでした(笑) 

※つい先日2版も無事に完売しましたのでご安心下さいw ただこれで多くのサークルさんが安易に『再版』をかけられない事情は分かったのでは無いかと思います。特に小説本は漫画以上に遥かにそれが顕著です。
(印刷費の大半はページ数によって決まります。調べてみたら簡単に分かります。マリサワがどんだけ無茶してるかもすぐ分かりますw)同人誌が一期一会と呼ばれる所以は、こういう所にもあるのですよん。

 では明日はいよいよ作り方講座の最終回。『印刷所ってどこにしたら良いの?』です。 

<本日のホロ>

 4巻読了(早すぎ)
 えーと。ホロかわいいよ、と言ってきましたが。ちょっとだけ訂正します。
「ホロ食べたいよ!!」(いい加減にしろw)
 いえね。チーズを食べる描写とか、美味しそうに菓子を食べる描写とか見てましてね。ロレンスが良く『お前を食べたい』って言い出さないなーと思ってたんですが、ホロが自分からそれに言及してくれまして。
 もーたまりません。とりあえず明日は5巻です。ああそうそう、ホロに限らず狼と香辛料の登場人物は皆が皆、魅力的ですよ? ただ私の視界にはホロしか入らないってだけで(笑)

 しかし本日とんでもない事に気がつきました。ホロ、なんと8巻までしか出てません!! 
 どんなに遅くても四日後にはホロの続きが読めなくなってしまいます!(せめて『狼と香辛料』の続き、と言えよw) 
 なんてこと……orz そうか、アニメがあった!www

 ああ、それと尻尾をふんづけて怒られたロレンス君はマジ反省してください。
 耳と尻尾は萌えの華なのです。みー。

 くそー、急なシフト入ってホロを読む時間が取れなかったよ、明日こそは(汗)
 おほん。はね~~です。三日坊主から脱却して、ついに4日目。まあ今月一杯日記を書いてれば、その内に習慣になるでしょう。……SSは、毎度の事ながら3本くらい同時に進行させつつ、停滞中(ぉ)
 では本日は第二回。編集作業終了後の、お話についてー。

3、泣きながらそれでも編集作業はやったよ! 終わったよ!!

 おめでとうございます、いや本当(苦笑)
 ここまで来れば実は正直全工程の7割は終わったようなもんです。
 さあ、ここで色々な諸問題が戻ってくるわけですが、その中で最たるものは
「表紙と挿絵どーすんの!?」
 です。某マリアリのえっちぃ人とか、こぁーの偉い人みたいに、あなたが文章も絵もいける両刀使いなら何の問題も無いのですが、当然そんな人は少数派な訳で。
 ましてや『絵心? 何、それおいしいの?』などという私みたいな人間はここで重大な選択を迫られます。それ即ち、絵無しでも本を出せるか、という事。
 が。表紙絵も挿絵も無い小説同人本というのは、ラノベのプロがやっても多分ほとんど売れません。
「え? でもハリーポッターは表紙も挿絵も大したもんじゃないよ?」
 と思った方。
 とりあえずミリオンどころかビリオンセラーな本と一緒に考えるのは不毛なんでやめましょう(苦笑)
 まあ大体の文士さんは自分の話の挿絵を描いてくれる絵師さんが欲しいと常々思ってるはずなので~(これに関しては確信を持ってますw)
 とりあえずは自分の好きな絵師さんにラブコールを送ってみるのが一番の近道なのですが、ここで多くの問題があります。まさに茨の道と言っても良いほどの。以下に纏めましたので、どうぞ心してご覧下さいw

■絵師さん探し茨の道 その1 『素敵な絵師さんは大抵自分の原稿で忙しい』
 自分が「この絵師さんの絵、最高~。らぶ~♪」って思った絵師さんのHPを見てみましょう。大抵ページの上には新刊情報とか、イベント参加一覧とか書いてると思います。
 これは何を意味するか。
 いうまでも無くその絵師さんは『ご自分のサークルを持ってる』という事です。夏コミや冬コミ、後は東方系なら例大祭。この辺りはサークル持ちの絵師さんは大抵ほぼ例外なく修羅場の真っ只中(商業と掛け持ってる絵師さんは尚更ですね)
 モカや強力ドリンク飲みながら睡眠時間削って頑張っている中、聞いた事も無い、見たことも無いポッと出の一文士から表紙絵や挿絵の依頼が来たらどうでしょうか。
 まあ、9割以上の確率で断わられるでしょう(苦笑)
 あなたが凄く有名な文士さんであり「自分の文章に挿絵を付けて下さいと言えば、厳しいスケジュールの中でもきっと引き受けてくれるだろう!」と思える方なら良いんでしょうが……そんな自信のある人、いるわきゃないですね(笑)
 ですから「どうしてもこの人の絵が……!」という場合、せめて、その絵師さんが参加するだろうイベントの原稿で忙しい時期に重ならない時期に頼みましょう。 
 それでも成功する可能性は、非常に低いと覚悟すべきですが。
 一番良いのは、とても絵が上手いにも関わらずサークル参加などをされていない絵師さんを探す事です。が……こういう人はさらに見つかり辛いのは言うまでもなくー。
(我らが合同誌の表紙担当小崎さんが実はこの条件にあてはまる人でした。信じらんないですよね! 私も信じられなかったですし!w)

■絵師さん探し茨の道 その2 『他所様の恋人を寝取るのはやめなさい』
 私的に、その1以上に重要なのがこれ。
 絵師さんの側ではそこまででも無いのですが、文士さんにとって苦労して巡り合った自分にとっての絵描きさんというのは、はっきり言って恋人も同然です。
 そんな絵師さんを「他のサークルでも小説の挿絵を描いてるし、この人になら頼めるかも……」というのは、本気でやめましょう。
 某サイトの文士さんも仰ってますが……成功率は凄く高いです。絵師さんにとっては純粋に自分の絵を評価して誘ってくれたのだという気持ちになりますし、挿絵を書く事も慣れてますから抵抗も少ない。
 が! 相方の文士さんに取っての衝撃は並大抵じゃありません。寝取られたという感覚がまさにぴったり。私の意見は「相方の文士さんと自分が知り合いの場合以外は、無条件で絶対やっちゃダメ!」です。
 やる場合でも必ず相手の文士さんに一声かけましょう、無断でやってはいけません。最悪のケースの場合は絶縁される危険さえありますよ(汗)
 何故かって、確実に相手の文士さんに恨まれます。私はこれまで一度も、やった事もやられた事もありませんが、やられたら本気で泣きます。
 まして、その後に相手が自分以上に絵師さん(=恋人)と親しくなった日には、殺意の波動に目覚めそうな気さえします。ホワルバ的な修羅場が嫌ならやめましょうw

※例外は合同誌。合同誌はお祭り企画的なイメージが強いので、あなたが合同主催ならば、その辺りは気にせずガンガン誘っても大丈夫だと思いますw

■ 絵師さん探し茨の道 その3 『妥協したらずっと後悔します』
 
 自分好みの絵師さんが見つからない。だからもう、こうなったら多少自分の作風や好みに合わなくても……と考えるのはご法度。
 誰が凹むかって、自分が一番凹むんです。さもなくば本作りに十万以上のお金をかけ、出た本の表紙を見る度に溜息をつく事になりますよ。
 同様にサイトで絵師さんを募集するのも、私は絶対に反対。来る可能性からして非常に低いですし、仮に来たとしても、絵柄が自分の好みじゃない絵師さんだったらどーします?
「すいません、折角のお申し出ですが私の好みでは無いので……」と断われる訳ありませんよね。少なくとも私は死んでも言えない(汗)
 とにかく諦めちゃいけません。想いがあれば心は届くのです……多分(ぉ)

■絵師さん探し茨の道 その4 『いきなりお願いするのはやめよう』
 ……いや……まあ……私も結構、合同誌の中ではこれをやってるのであんまし人の事をどうこう言えなかったりするんですけれど……(はぅあぅ)
 まずは交流を持ち、絵の感想などを送ったりして親しくなってから頼む(メッセやミクシィなどで交流を持つのは効果的です)というステップを踏みましょう。
 なお、お願いする際の文面は兎に角慎重に。普段自分が書く文章の倍、推敲に力を入れてもまだ足りないと思うくらいに書き直しましょう。
 無論言うまでも無く(笑)とか(汗)とか顔文字は絶対に使用禁止! 
 ましてやいきなり「神無月さん愛してますw」の一文で始まるとか何て、以ての外です。いや、私は言いましたけど(笑)
※私と神無月さん(旧HN白い妖精さん)とは、葉鍵最萌からの長い長い長~い付き合いがあったから、こういう冗談交じりのトークが通じますが、普通の絵師さんにはこういうのはやめましょう。ドン引き確実ですのでw

■絵師さん探し茨の道 その5  『しつこいのは基本的にダメなのです……が』
 ここまで辿り着いてお願いし、思い届かず残念ながら断わられた場合。基本的には素直に諦めるべきです。しつこいのは嫌われますし。
 が。どうしてもありますよね、あなたで無ければいけない。あなたがいないとダメなんです! その位に、自分を強く揺さぶる人。その場合、ラストチャンスとしてもう一度だけお願いするという最後の荒業があります。
 自分の伝えたい事をもう一度だけ、その人に。ロマンチストな考え方ですが、実は三国志にある三顧の礼の故事も何気に捨てたもんじゃないのですよ。
 私の場合このパターンで成功した人として、絵師さんじゃありませんが我がお師匠様として永遠に尊敬している文士『Barragejunky』さんなどがいらっしゃいます。ううう……お師匠様ぁ……今どこにいるの……(涙)
 なお、このラストチャンスを私が使った方は全部で三人しかおりません。文字通り最後の最後、どうしても……な方限定です。
※なおそういう強烈な思いの人に対しては、断わられる事を見越し、最初のお願いの時点で伝えたい事の7割程度までを伝えるのに留めましょう。そうしないと、二度目で、新たにお伝えする内容が無くなってるという事にもなりかねませんのでー。

 そんなに戦略とかを考えなきゃいけないの……と思った方。
 こう言ってはあれですが、多分この位やってて普通です。そうじゃなきゃ、合同誌なんか間違っても作れません。人と人の繋がりを大事にしましょう。
 なお、ラストチャンスにかけて、それでもダメなら今度こそすっぱり涙を呑んで諦めましょう。これ以上は本当に逆効果しか生みませんので。

 さてさて。一生懸命頑張って茨の道を掻い潜り、あなたが自分の恋人を見つけることが出来たなら、今度こそ本はでるのか!? 残念ながら超えないといけないハードルはまだあるのです。
 明日の第3回は、ちょっぴり嫌らしい話をします。つまりお金のお話(汗)

 どうにか三日坊主の日記から脱却すべく頑張る、はね~~です。今日は、私の辿った同人誌製作秘話&作成に関わるお話などを記してみようかと思ったりー。
 これを読んで、多くの人が小説同人誌を作るようになってくれたら嬉しいなぁ……などと思いつつ。現実を知って辞める人の方が多かったら嫌だなぁ(汗)

1、小説同人誌を作ろうと思うにあたって
 えーとー、のっけからはっきり言いますが、同人誌を作るには
「溢れんばかりの情熱・原作とキャラへの愛・気合」が必須条件です。
 後はまあ小説系の場合は「赤字になっても頑張るよ!」という覚悟かな(苦笑)
 売れる同人誌を作る為に今人気のあの原作をプレイしてみよう(見てみよう)とか、金儲けを考えて小説同人誌を作ろうとか思ってる方……お帰りはあちらです。

 この作品が(=キャラが)好きで好きでしょうがない。
 そんな思いがある上で『自分の書いたものを誰かに見てもらいたい、本にしたい!』
 そういう強い気持ちがなけりゃ、同人誌を作る意味なんてありません。目的が引っくり返ってるようじゃ全くお話にならないので。
 流石に『同人は赤字である事が美しい!』という精神は幾らなんでもマゾ過ぎなんで私も嫌ですが、金や人気取りの為に好きでも無い作品の二次創作をやるなんて論外です。
(後述しますが、小説同人で荒稼ぎは論外を通り越して不可能です)

2、作品は書き上げた。さあ次には何をするの?
 ほとんどの人は1は無条件で通過できる(と信じたい……)と思いますので、とりあえずさらっと流しまして。本作り二度目以降の人の場合はこの次に

・ 参加するイベントを考える
・ 何ページ位の本にするのか、印刷部数は何部にするのか、〆切は何日なのか
・ 印刷所の選定
 とまあ、この辺りの作業が入ってくるのですが。
 これから初めて本を作ろう! という人の場合、こういうのは本文が全部終わって編集作業も終わった時点で悩みましょう。さもなくばイベントに申し込んだけど全然完成せず、最悪当日自分のスペースに『落ちました』札を出す羽目になります(汗)
 なお本作り7度目にも関わらずつい最近100P予定の本が完成したら何故か186Pになった⑨もいます。
 あ。それと……初参加で合同誌の主催とかゆー無茶な真似は『絶対』やめましょう。どっかのバカは上手く行ったから良いですが、はっきり言って危険極まりません。
 下手をすると編集作業が終わらず参加者全員に迷惑をかけた挙句に本が出ないなどという恐ろしい事にもなりかねないです。……うあああ、想像するだけで恐ろしい(汗)
 おっほん。閑話休題。
 えーと。まあとりあえず、色々と悩んだり考えたり悶えたり(ん?w)しつつ、頑張って作品を仕上げ、愛情たっぷり、気合たっぷりの文章は出来上がったとしましょう。
 ここまでは皆さん辿り着くと思います。
 さあ次はどうすれば良いのか。
 このメモ帳で作ったデータを印刷所に持っていけば勝手に印刷所さんの方で本にしてくれる……って、そんなわきゃないですね(汗)

 書き上げた原稿は、印刷所に持ち込む前に決められたルールの下、版下という物を作らなければいけません。多くの人はこれで躓きます。私も躓きました。
 で。小説本の版下を作るためには基本色々なソフトがあります。……が。悪い事は言いません。最初の内は素直にワードを使いましょう(汗)
 ワードが万能という訳ではありませんが、ワードを真っ先に推奨される理由は一体何故なのか?
 実は小説本を作るためのソフトはワードに限らず、探してみると、色々とあるにはあるんです。一応は。その中でも特に有名なのがインデザイン。以下軽く説明です。

・ADOBE In design
(アドビ社製、編集プロ御用達のソフト。挿絵の画像を抜き出して貼り付けたり、細かなタグをつけたり、表を貼り込んだり、はっきり言ってなんでもできます)

 これを見て
「なんだ、このソフトさえ買えば俺も明日から同人作家じゃん!」
 と思った方。甘い。甘すぎです、どの位甘いって、たいやき頬張ってにこにこなあゆの顔を想像してる時や、マリチルのプロット考えてる時の私の頭より甘い。
 インデザインには致命的とも言える二つの大きな欠点があります。

欠点その一、値段が高すぎる
 お値段にして何と9万円。後述の印刷費の所でも書きますが、ただでさえ原価の高い小説本、これ以上お金なんか使ってられません。
 私だって双剣舞の時に印刷所から『ワード原稿は直す苦労が多いからインデザイン使ってください』って言われなきゃこんなもん絶対に……ぶちぶち……(ぉ)

欠点その二、操作方法が難解
 プロ専用なだけあってか、使い方が死ぬほど難しいんですよぉ!(泣)
 結局ほとんどの機能を無視してごく限られた用途だけを使いましたが……下手くその初心者がやると、ワードの十倍以上時間がかかります……つか、かかりました(滝泣)

 そんな訳で悪い事は言いません。最初の2年くらいはワードでやりましょう。つーか私は今後インデザイン使うつもり無いし! 難しすぎて!(ぉ)
 という事でワードの使い方な訳ですが、ワードで文章を作るに当たって、重要なのはページ設定機能です。
 さて。七星剣を立ち上げるまでワードの使い方も碌に分からなかった私が(マテ)
「⑨でも分かる位に、ここまで詳しく書かれてる説明があれば楽だったのに!」的な書き方で、小説本をワードで編集する為の方法を記載します。もう知ってるよ、という方は
「ええぇ!? はね~~ってこんな事さえ知らずに、合同誌企画ぶち上げたの!?」
 と笑ってやってください(何この自虐ネタ)

■ 同人小説は基本縦書き
 ウェブは横書きが当然ですが、本にする場合に横書きはご法度です。
 まあカバー裏などは私は『番外』的な意味合いから横書きにしてますが、本文を横書きにしたら大顰蹙を買います。つーか横書きの小説本なんて見たことありませんし(汗)
 そんな訳で、素直に縦書きで作成しましょう。
『でもワードって横書きしか出来ないんじゃ?』と思った方。うん、私も最初は実はそう思っていました(笑)でも横書きを縦書きにするのは簡単です。

・まずファイルタブ→ページ設定 をクリック
・文字方向を横書きから縦書きに変更
 はい。この位は多分誰でも出来るでしょう。私もすぐ出来ました。問題なのはここから。

■文字数と行数を決めよう
 所謂ワードの既存文字数と行数をそのまんま採用すると文字が小さすぎて読み辛いので、私の場合は色々な市販書籍を参考にして、夏の日文庫版の場合は

<文字サイズ9ポイント 行数18行、文字数42文字>
 これで行こうと決めたのですが。
「文字数と行数を指定する~。えーと、行数18、文字42っと。で、フォントサイズ9~。はいできあがりっ……はぅあ! スキマだらけだよ、紫んの仕業か!?」
 何も知らずに指定すると、とんでもないレイアウトになった事でしょう。
 ここの時点で「うわーん! スキマが埋まらないよう……ぐっすん、しくしく……」と、何十時間も泣きながらワードを操作していた私でしたが(マジ)この原因は何か。
 ページ設定の『用紙サイズ』というタグをクリックしましょう。すると

 用紙サイズA4 210mm、297mmとなってるはずです。原因はこれ。
 文庫サイズは幅105mmの長さ148mmなので、これに合わせましょう。すると、あれほど見苦しかったスキマが綺麗さっぱりさようなら! 
 橙と藍さまを思う存分これでもふれるようになりま(弾幕結界)

 が、ここで問題がまた一つ。スキマは無くなったけど、行数と文字数が足りません。
「あ。あれ? 行数が15行くらいしか無いし、文字数も38文字位しか入らない……う、うわーん……」
 とまたしても、ひよりんばりに、ぽんこつ丸出しな泣き声と共に私は数十時間費やした訳ですが皆さんはそんな事をする必要はありませんっ。
 理由はなぜかと言いますと、四隅の縁を見て頂けたら分かると思いますが大量の真っ白な余白がある訳です。この余白を少なくする事で、ページ設定の指定できる行数、文字数を増やす事が出来ます。
 ページ設定の上にある余白タブをクリックすると、上下左右のmm数が出ると思うので、これをとりあえず、全部15mmにしてしまいましょう。すると、指定行数や文字数が増えてます。これで18行42文字が達成だね!! るんらら~♪

※余白は1mm単位で動かせますので、18行42文字が最適と言うわけではありません。最近私は19行43文字に変更したり色々と変えてみたりもしました。皆さんも自分にあったレイアウトを見つけてみて下さい。ただし商業本そのまんまのレイアウトにするのは賛成しかねます。何故かは後述しますー。

 しかししかし、ぽんこつ文士の受難はまだまだ続きます。ページの通し番号(ノンブル)が無い。
 これに関しては挿入→ページ番号とクリックし、番号設定が出来るのを確認したので1時間くらいで無事に突破できたのですが……(一般書籍と同様にするならば、外側配置を選びましょう)章タイトルを入れる為のフッターの方法で超難航。
 ヘッターとフッターという言葉をご存知でしょうか? はい、知らない人挙手~。当然私も知りませんでしたっ(堂々と言うな!)
 ヘッターとは上の余白に文字を入れる機能。フッターは下の余白に文字を入れる機能です。が、これが難しいんですねぇ。
 とりあえず、表示→ヘッターとフッターをクリックしましょう。何か変なものが出てきましたね。ここで臆してはいけません。ましてや「にゃうん……」などと涙目になるなど以ての外です。
 上の方に章タイトルなどを入れたいならヘッター、下のほうに章タイトルなどを入れたいならフッターにカーソルを合わせ、そこにとりあえず。文字を入れます。そしてボックスを閉じると……薄い文字で上や下にタイトルが表示されたと思います。ただし……全てのページに(汗)
 大丈夫、落ち着きましょう。泣いてはいけません。「うぐぅ!」って言ってもいけません。
 もう一度ヘッター・フッタータブを開き、ボックスの中に本の見開きのようなマークがあるのでそれをクリックしましょう。
 すると「セクションの開始位置」というのがあります。これで「奇数ページから開始」や「偶数ページから開始」と選ぶことが出来ます。
 さらに奇数/偶数ページ別指定 というダイアログボックスにチェックを入れることで、これでどちらか片側にのみヘッター(フッター)を配置する事ができるようになりました、やった、やったよっ!! 
 しかし、ヘッターやフッターの文字がちょっとばっかし原稿に近すぎという事もあるでしょう。その際は、慌てず騒がずファイル→ページ設定で余白タブをクリックすると
「ヘッター、フッター」という項目がありますね。そこでmm数をいじると、ちょこちょこ配置場所が上下します。
 後は5回くらいプレビュー画面を適当に見ながら、よさげな位置を確保しましょうっ。これで、後は誤字脱字をかんばって潰し、ルビなどをちょいちょいっと弄れば版下の出来上がりっ。
 ちなみに挿絵を挿入する方法も実はワードにはあるんですが、印刷所がポプルスさんを始め、ある程度小説に慣れてる所なら、挿絵の所は空ページにして「ここに挿絵1挿入」などと書いて、台割を提出すればちゃんとやってくれますのでご安心を。
(印刷所によってはちょい面倒な作業が必要な所もあります)
 えー! こんな事も知らないで合同誌なんか始めたの!? あんたバカぁ? と思った方。ごもっともです、はぅあぅ(汗)

 次回は『編集作業は終わったよ! 次は何をするの?』という所を説明しますw

<本日のホロ>
 3巻読了(早っ)して、4巻と5巻を買ってきました。4巻も明日には確実に読み終わってるでしょうww ここ半年程商業小説で、私が4巻まで到達したのは何と初めてです。
※8割が1巻でぶん投げ確定。残った殆ども2巻でぶん投げでしたからw

 なんて言いますかね。本当になんて言いますかね。
「かわいいよ ホロかわいいよ かわいいよ!」(ぉ)

 ホロの可愛さを文章で表現するのは無理です、しのごの言わずに読みましょう損はしませんw アニメの方も、DVD出てるようなのでちょっくら借りてこようかなと思ってます。
 でも原作レベルのクオリティ期待するのは……多分無理だろうな……(汗)

 遅々として中々進みませんが、HPの更新を進行中ー。
 とりあえず本日はNovelコーナーに自分の過去出展したこんぺ作品を全部出してみました。……黒歴史作品も多いんですけどね!!(汗)

 しかし今見ると古い文章も中々興味深いです。恥ずかしくなる事の方が多いんですが、そんな中でも「へー、良くこんな発想浮かんだなぁ……」って思うこともしばしば。
 皆さんも機会があれば古い文章を見てみるのも良いかもしれません。90%の頭痛と後悔の中で、10%ほどは驚く事も案外眠ってるもんですよ。

 ……まあ当分私は古い自分の文章なんぞ見たくは無いですが(汗)

<本日のホロ>
 狼と香辛料、1巻・2巻を読了して、わずか2日で3巻に突入w
 これだけ一つのタイトルに熱狂したのは、フォーチュンクエストかカイルロッド以来です。

※実は挿絵的に、この文倉十さんという方の絵は私の好みじゃありません。でも熱狂しています! これは私にとって始めての事です。絵でプラスを得られなかったのに、ここまで引き込んでくれた本は過去にありませんでした。ああもうホロ可愛いよマジ可愛いよ! ……ロレンスもちょっぴり可愛いよ(苦笑)

 それにしても……どこかに耳と尻尾の可愛い女の子落ちてないかな……(遠い目)


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